Masiiは待ち合わせの下北沢に早めに到着していた。
予約した居酒屋の位置と、念のため二次会があったとき用のカラオケ店を確認しソワソワしながら待っていると、保育士リサからメールが届いた。
保育士リサ「Masiiさんごめんなさい。
10分くらい遅くなります。
あと、今日忙しくて汗だくだったので、汗臭かったらごめんなさい💦」
『お疲れ様です!わかりました〜
汗臭いのなんてむしろだいかんげ…ゲホッゲホ。
気にしないでくださ〜い!笑』
テンション上がって変な返信をしてしまった。
これでキャンセル喰らったら切腹ものだ(°_°)
しかし、この頃にはだいぶ打ち解けていたため、保育士リサとも信頼関係はそれなりに構築されていた。
「あ〜っ!変なこと考えてますね〜?笑
匂いフェチなんですか〜?笑
あとでゆっくり話しましょう☆」
『匂いフェチなんですかね~?
くさっ!とか言いながら嗅いじゃうタイプなんです。』
『その辺の話、後でゆっくり話しましょう☆』
「そうですね!笑」
いい流れを感じながら待っていると電話が鳴った。
「着きました〜!
どちらにいらっしゃいますか?」
『マクドナルドの前にいます』
「すぐに向かいます!」
事前に服装を伝えていたため、あとは声をかけられるのを待つのみだが、どの人なのかが分からないため緊張感が増し、不審者のように辺りをキョロキョロ見渡していた。
そんな時、後ろ側から覗き込むように声をかける女性が。
「Masiiさんですよね?」
『おっ!?びっくりした💦
そうです、保育士のリサさんですね?』
「そ、そうです💦
そんなにびっくりします?笑」
もともとビビりなのと、思いのほか大きな声で声をかけられたのが相まってか、肩を窄めるようにビックリしていた。
「大丈夫ですか?」
Masiiの二の腕辺りに手を添える保育士のリサ。
笑顔が可愛く、【戸田恵梨香】を少し膨よかにした感じの子だった。
Masiiは一瞬で好きになった。
男は単純である。
触れられたり、見つめられたり、お願いをされたりするだけで可愛く見え、好きになってしまう。
女性もそうなのだろうか?
などと思いつつ我に帰る。
『だ、大丈夫だよ💦
ビックリして俺も変な汗かいたから臭いかもよ〜笑』
「それなら嗅ぎ合いっこしましょうか!笑
わたしも臭さは負けませんよ〜笑」
などといい感じの流れで居酒屋へ向かう。
Masiiは心の中でガッツポーズを決めるのだった。
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