Masiiはハッピーメールで【保育士リサ】と下北沢でのアポを取り付け、店を探していた。
『しもきた~、しもきた~、下北の美味しい店はどこだ〜?』
『オシャレな店がいいのかなぁ。』
『あっ!?お酒飲むか聞いてなかった…。』
デートに慣れていないMasiiは、もちろんデートで使えるお洒落なお店や流れで使えるホテルなどの知識は一切なかった。
『とりあえず何食べるかだなぁ。
なんかイタリアンが好きとか言ってたっけなぁ。
こっちで決めちゃっていいのか?』
『ん~~。』
『ここは男らしさを見せるために決めちゃおう!
お酒はそこそこ種類がある店にしておけば間違いないな!』
などと久々の女の子との食事デートにウキウキしていた。
(結局、いつも通り居酒屋を予約していたMasii)
『そうだった!!進展があった時にラブホの位置を事前に確認しておかないと、せっかくいい感じの流れが台無しになるかもしれないな!』
『いままで磨いてきた自慢の44マグナムの利用機会を失うことになる!!笑』
などといつも以上に妄想を膨らませ遠いゴールを見据える。
しかし、残念ながら下北沢にはラブホテルは極端に少なく、【あわよくば連れ込むor乗り込む】作戦に切り替えていた。
そんなこんなしてるうちに、とうとう待ち合わせ当日になった。
相変わらずヒマなMasiiは、昼間からハッピーメールを開きポチポチと品定めをし、時間を潰していた。
時間が近づくにつれ緊張感が増し、いてもたってもいられず保育士リサにアポの確認メールを送った。
ちなみに、この頃はまだLINEが無かったため、保育士リサとはフリーメールでやり取りをしていた。
『今日は楽しみにしています☆
保育士リサさんは今日はお仕事終わってから来られるんでしたっけ?』
保育士リサ「そうです!
仕事終わりで疲れてたらごめんなさい…。」
「明日は休みなのでお酒飲みたい気分です☆笑」
おっ!?
おおっ!?
『女の子から飲みたいアピールをするってことはまさか!?』
『しかも明日休みアピールも乗せてきたとなれば、次のステップへの確率もググッと上がるってことでよろしいでしょうか?神さま♡』
普段、神や仏を信じないMasiiだが、とりあえず確認してみるのだった。
もちろん返事はない。
それでも上機嫌なMasiiは鼻歌を歌いながらシャワーを浴びていた。
『フ~~ン☆フフ~~ン☆』
『耳の後ろは匂うっていうから入念に洗って〜』
『脇もゴシゴシして〜』
『股関もゴシゴシ&ワシャワシャそしてグニュグニュして〜っと☆』
『よし!これで完璧!』
念入りに体を清め、いざ出陣するMasiiだった。
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