Masiiはゴリ女に近づき挨拶をした。
『こ、こんにちは、お待たせしました〜Masiiです。』
『ゴリ女さんですよね?』
ゴリ女「そうです…。」
(念のため前回も書きましたが、ゴリ女のゴリはゴリラからではなくあくまでゴスロリからとってますからね~(^_^;)
あまり宣伝になってないけど、ゴリ女と出会ったサイト↓
遠目でも違和感ハンパがなかったが、間近で見るともう【違和感のかたまり】でしかない。
事前の情報としては20代半ばということだったが、顔のシワや歯のくすみからして40歳前後ではないだろうか。
しかも、髪の毛がプリンなのだが、よく見ると白髪プリンだった。
ホントこんな感じ(^_^;)
完全なる外れだ。
(ネタ的には当たりだが…)
『す、すごい格好ですね。初めてロリータファッションを間近で見ました…。』
『な、なんというか、似合ってますよね…。』
ゴリ女「ありがとうございます…。」
「ゴスロリです…。」
ゴスロリの理想系はこっち↓
『そ、そうですか、どちらにせよ初めてです…。』
は、話が進まない。
こっちはゴスロリと見てくれに圧倒され、ゴリ女はこっちの空気を察知してか目を合わさずうつむき加減で応答するのみ。
『・・・・・。』
ゴリ女「・・・・・。」
数秒が数分に感じる(~_~;)
『と、とりあえずカフェでも入りましょうか。』
ゴリ女「はい…。」
近くにカフェがあったので、とりあえずそこでコーヒーとカフェオレを頼み席に着いた。
『・・・・・。』
ゴリ女「・・・・・。」
むむむ〜。
ハッピーメール内ではあんなに盛り上がっていたのに、何を話していいのやら。
とりあえずバナナで乾杯するべきか、それとも胸を叩いて『ウホウホ』言った方が通じ合えるのだろうか…。
冗談はさておき、とりあえずここは男らしくMasiiから話しかけてみる。
『狛江っていいところですよね〜。初めて来ましたけど住みやすそう☆』
ゴリ女「そうですね。何もないですけど…。」
うぉ〜
なんかめっちゃマイナス思考になってる〜(^_^;)
『でも駅前に森林ありますし、ごちゃごちゃしてなくていいじゃないですか!』
ゴリ女「この間、その森林にネコの死骸がありました…。」
『えっ!?そ、そうなんですね…。』
まさか狛江って呪われてるのか!?
話題を膨らませようとすると墓穴を掘りそうだな。
話題を変えなければ。
『ぼ、僕は江戸川区に住んでるんですけど、ヤンキー多いんですよ〜。』
『たまに環七を数十台のバイクが暴走してたり〜』
ゴリ女「わたしヤンキー嫌いです…。」
マジか!?
思わぬカウンターパンチを食らってしまった。
何を話してもダメだ(+o+)
Masiiはグラついた。
ダウンしそうになるが、まだ諦めてはいない。
ゴリ女が最初に会った男は、たぶんこの辺で自らリングを降りたのだろうが、オレは違う!!!
負けられない戦いがあるんだ!
などと無意味に頑張っているドMの自分がいる。
この戦いは長い戦いになるのだろうか…。
『・・・・・。』
ゴリ女「・・・・・。」
また沈黙が続く。
ラウンド間のインターバルのように次のラウンドへ少し体力を温存する。
よし!行くぞ!
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